保険のかけすぎにご注意!

民間医療保険をプラスするにはワケがある!

〔あれもこれもは厳禁!まずは国や会社のサポートを知ろう〕のページでは、
病気・入院となっても、「高額医療費制度」があるので、
個人負担額は、ごく一般的な収入の方の場合、仮に月100万円の治療費がかかったとしても、
月9万円程度確保できていれば大丈夫、というお話をしました。

ただし、忘れないで頂きたいのは、
あくまでも「高額医療費制度」が適応されるのは、
健康保険の範囲内の治療について、だということです。

 

となると、まず、考えておかなければならないのは
健康保険の範囲外の治療=「先進医療」にかかる費用です。

 

 

医療保険をプラスするワケ1. 先進医療にかかる技術料

 

「先進医療」という言葉、保険のテレビCMなどでもすっかり耳馴染みです。

 

先進医療とは、厚生労働大臣によって承認された高度な医療技術のことで、
有名どころでいいますと、ガン治療である「陽子線治療」「重粒子線治療」などが
コレにあたります。
X線に比べて、病巣だけを狙い撃ちすることができるため、
周りの正常な組織にまで影響を与えてしまうリスクが低く、
患者さんの体への負担が少ないんだそうです。

 

費用は下記表をご覧いただきたいのですが、
数1万円〜数100万円まで、さまざまです。
陽子線や重粒子線治療となると300万円近くかかります。
これがすべて自己負担。もちろん高額医療費制度も適応外です。

 

民間医療保険をプラスするにはワケがある!
     厚生労働省 第62回先進医療専門家会議資料
     平成23年度(22年7月1日〜23年6月30日)報告資料より
     比較的耳なじみのある技術、および実施件数の多いものについて抜粋

 

死因の約30%を占め、
一生涯でガンと診断される割合は2人に1人と言われるほど、
ガンは身近な病気です。

 

特に50歳をすぎるとその確率がぐっと高まることが統計からわかっていますので、
50歳以上の方は、先進医療への備えも、考えておいた方がよいかもしれません。

 

「先進医療」をカバーする単品の保険は存在しませんので、
「先進医療特約」付きの医療保険に加入することになります。
先進医療特約は月100円程度の保険料でつけることができます。

 

今後は、先進医療の治療が受けられる医療施設が増え、
伴って、この「先進医療特約」を使う人も増える可能性があることから、
保険会社はこの特約を「終身型」から「定期型」に変えるところが出てきています。
(定期型であれば、更新の時に保険料をあげることができ需要に対応できる、という保険会社側の考えです)

 

先進医療特約を検討される方は、終身型がある今のうちに加入することをおすすめします。

 

 

医療保険をプラスするワケ2. 治療費以外の費用

 

当たり前ですが、治療費以外の費用には健康保険はききません
では、入院・通院することになった場合、具体的にはどんな費用がかかるのでしょうか?

 

・差額ベッド代
・食事代
・日用品などの雑費(パジャマ、歯ブラシ、スリッパ、タオル、テレビカード等)
・病院に通う交通費や駐車場代(自分・家族)

 

もっと細かい話をすると…
入院証明書の発行費用など、今後会社や、それこそ保険会社などに提出しなければならない
書類にかかる費用などもあることを覚えておいて下さい。

 

もちろん、これらは預貯金で用意することも可能でしょう。
しかし自己負担分の治療費に更にプラスオンされる費用であることには間違いありません。

 

こういった、国や会社の保障外で、個人的に負担しなければならない費用への対策を含め、
なによりも「安心」を買うのが「医療保険」なのです。

 



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